以前ブログにTPPは国益になる!?の続編です。
ちぃ~っと難しい内容ですので、お時間のある方はお読みくださいませ(^^)
まずは食品の放射性物質の基準値のお話し。
大震災があり、原発事故がありそれまで全く自分たちの生活に関わりの無かった『放射性物質』
僕ら農業生産者も風評被害、全ての農業生産物に対して検査を要求と影響を受けています。
2012年3月までの政府の暫定基準値は500ベクレル/キログラム
2012年4月より新基準値は100ベクレル/キログラム
ここまでは知ってる方も多いかと。
では、農業の実情としては……!?
検査に出し『測定値以下』この文字がないと買ってもらえないんです。
測定値とは10ベクレル/キログラム以下。
そして、福島原発に隣接する県の農産物はこの100ベクレル/キログラム以下ならば市場流通OK。
少し離れた長野県などは、ほぼ0でなければ新聞やマスコミに取り上げられ数ヶ月間の即出荷停止処置。
皆さん健康に対してスゴく敏感なんですね。
ただこの地域格差やめてもらいたいです。
なんの為の基準値なの!?って話ですよね。
これは僕の愚痴です^^;
さて、暫定基準値の500ベクレル/キログラムがどういう数値かと言うと、
ストロンチウムを含め自然内部被曝を年/1msv以内に抑えるため500ベクレル/キログラムが設定されました。
現在の新基準値はもっと低い100ベクレル/キログラム
世界基準値の自然内部被曝量は、年/2.4msv
日本の基準値の異常な低さが分かりますよね。
ここまでのポイントをよく理解してくださいね。
明日のテストに出ますよ!な~んてね(^^)
ここからが面白い話し。
英国産のジャム
フランス産のジャム
フランス産のキノコ
なんかオサレ~な響き。
『わたくしの家の食卓では英国のジャムとおフランスのキノコしか食べませんのよ~』
なんてスネ夫のママが言いそうなセリフ^^;
でもオラみたいな田舎もんには、なんだかキラキラして見えちゃいます。
が、2012年のデータですと英国、フランス産のジャムで150~190ベクレル/キログラム
フランス産キノコ(ラッパタケ)は220ベクレル/キログラム
新基準値超えてるしっ!!
原発事故以来、日本国内の農産物は危ないから海外の輸入品へと思っている方は少なからずいたハズ。
現に原発事故以降、輸入食品や野菜の購入量が増えました。
今は落ち着いたみたいですが
さて、知らないとは幸せな事。
もっと面白い話し!
福島の原発事故以前のEUからの輸入一般食品の基準値は……
驚きの
1250ベクレル/キログラム
はいっ、キター!!!
イベリコ豚やポルチーニ茸にチーズと高級食材ばかりのヨーロッパ食材ですが、高いお金を出し購入又は食べられた皆さま……
お疲れ様でしたm(__)m
『家は庶民だから関係ないし』と喜ばれた皆さんも、日本の食品自給率からみて何らかの加工された食品として必ず食べてます!
お疲れ様でしたm(__)m
知らぬが仏ですね。
ここまでが食品の放射性物質の話し。
ではTPPとどんな関係があるの!?
それは『国際基準値の導入』
現在は日本独自の基準で国内生産物から輸入食品を規制していますが、当然TPPに参加するということは関税撤廃され全ての基準値が国際基準になると言うことです。
それもこの国際基準値の主導権を持つのは大農業生産国である米国です。
測定値以下しか売らないと言ってるスーパーさんは当然、訴訟の対象。
『私の農業生産物は測定値以下です』と言って売る農家も訴訟の対象。
むしろ米国の品物が売るに不利になる表現や表示は全て訴訟の対象なんです。
じゃあ、消費者の皆さんは嫌でも国際基準を受け入れる事になりますね。
こんな問題が方々で出てくると懸念されています。
さて皆さんはどうしますか!?
知らなかったじゃ済まされない問題です。
ナウい話しに敏感で、忘れっぽいのが日本人。
もうちょっと真剣に考えませんか?
長々とお読みくださいましてありがとうございますm(__)m
ちなみに、TPP参加が決まればオラ家みたいな農家は秒殺です!
前にも言いましたが^^;